いつでも、どんな時代でも、私たちを支えてくれた「海」の恵み。

「日本有数のリゾート地」

町内にいくつもの海水浴場を有する高浜町は、かつて、日本有数のリゾート地として広く知られていました。最盛期は、なんと、ひと夏に100万人。民宿や旅館が軒を連ねた和田地区の路地は、いまも当時の面影が残っています。

美しい高浜の海を未来までつないでいきたいという想いから「100年後もきれいな海を子どもたちへ」の合言葉のもと、若狭和田ビーチは国際環境認証ブルーフラッグをアジアではじめて取得。「日本有数のリゾート地」は、いまは「世界が認めるビーチ」として新たな注目を集めています。

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ブルーフラッグ

「御食国(みけつくに)」

古代から平安時代まで、天皇へ海の幸を献上していた国(地方)は「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、和食の発展を支えたといわれています。若狭地方は、その御食国のひとつ。現代までに奈良の平城京跡から発見された贄木簡(にえもっかん:贄とは神または天皇が供する食物を意味します)には、高浜町の地区名が記入されたものもあり、干物やすしなどの海産物が多く献上されていたことがわかっています。

「西の鯖街道」

西の鯖街道

鯖街道とは、まだ鉄道がなかった時代、若狭から京都まで海の幸を運搬した街道の総称です。なかでも特に鯖の運搬が多かったことから、近年になって「鯖街道」の名で呼ばれるようになりました。鯖街道は文化交流のルートとしても重要な役割を果たしていました。高浜町は、西の鯖街道の起点。多くの海産物が京都へと運ばれていました。「若狭ぐじ」をはじめとする若狭の魚介は、いまでも京都の料亭などで欠かせない食材として扱われています。

西の鯖街道

継いでいくもの、守るべきもの。歴史を物語る、高浜の神社・仏閣。

「国の重要文化財」

木造 馬頭観音坐像(馬居寺)
中山寺

本堂や木造馬頭観音坐像、金剛力士立像が重要文化財に指定されている中山寺。境内にはお茶室もあり、もちろんお茶をいただくこともできます。青葉山中腹からの景色も美しく、ゆったりと心穏やかな時間が過ごせます。聖徳太子が建立したといわれている馬居寺は、本尊の木造馬頭観音坐像が重要文化財。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られています。中山寺、馬居寺だけでなく、高浜の神社・仏閣は、自然との調和が素晴らしいところばかり。心があらわれるような「静寂」を感じにきてください。

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「高浜七年祭」

七年祭

佐伎治神社の高浜七年祭は、数えで7年ごとに、7日間にわたって行われます。昔、疫病(流行病)などの災厄は、御霊(死者の悪霊)や疫神のしわざであると信じられており、それらを鎮めるために行われた「御霊会(ごりょうえ)」を起源にしているとも言われている祭りです。神輿巡幸を中心に、奉納される数々の芸能、クライマックスの足洗い、そのすべてが見事。人から人へと継がれる芸能の素晴らしさを、熱を帯びた神輿巡幸の迫力を、そして「神事」としての厳かな空気を、あなたの肌で感じてください。

高浜七年祭

「ZENの世界」

ZENの世界

日本人の僧として、はじめて欧米に仏教を紹介し、「禅」を「ZEN」として伝えた釈宗演。高浜町は、釈宗演の生誕の地。慶應義塾を卒業後セイロンに留学、明治26年シカゴでの万国宗教大会に出席し、禅について講演したことが「ZEN」の世界を開くきっかけとなりました。高浜には宗演の生誕之碑があり、偉大なZENの伝道師の足跡をたどって高浜を訪れる人も少なくありません。また、大成寺では座禅体験が行われており、気軽に禅の世界へ触れることができます。

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釈宗演