ブルーフラッグを取得し続ける理由

■2022年もブルーフラッグを取得しました!

2022年4月25日、日本国内7箇所で認証取得されました。今年は継続して認証取得をされている5つのビーチ高浜町(若狭和田)、鎌倉市(由比ガ浜)、山武市(本須賀海岸)、神戸市(須磨海岸)、藤沢市(片瀬西浜)に加えて、神奈川の逗子海水浴場と、リビエラ逗子マリーナがアジア初のマリーナでの認証取得となりました。

ブルーフラッグ認証の取得を目指すことは、単に海岸の清掃や施設の整備を行うことではありません。現在、高浜町の海をとりまく状況は、海浜清掃や施設管理、経済振興、ルール作り、利用者のマナー、環境教育、イベント開催、騒音、人口減少など多くの課題を抱えています。 地域の財産である美しい海を将来に渡って引き継いでいくためには、このような複雑な問題を、地域のみんなで協力して解決していくことが必要です。そのためには、ブルーフラッグが持つ下記の特徴は、大きな推進力になることが期待されます。

■世界有数の環境認証である

本町の美しい海は、地域住民、事業者、水難救助員、ライフセーバー、行政/地元観光協会、来訪者など、さまざまな人たちによって支えられてきました。これまでの地域の人たちの努力の積み重ねがなければ、ブルーフラッグへの申請すらできません。国際認証を取得することは、こういった沢山の人たちの昔からの地道な活動が、世界的に認められることでもあるのです。

■環境保全の指標になる

ブルーフラッグの認証条件に掲げられた数値やチェックリストは、30年以上にわたって様々な分野の専門家達が練り上げてきた、客観的で建設的な指標です。認証は、これらに基づいて毎年更新されるものであり、認証取得の努力を続けることが、すなわち高浜町の海を世界基準の水準に保っていくことになるのです。

■多様な関係者が取り組むためのモチベーションになる

美しい海岸を維持していくためには、沢山の人や組織の協働が必要ですが、地域の多様な関係者の間には、様々な利害関係があるのが普通です。これに対して、世界的に認められた国際認証は、関係者がまとまって取組む共通の目標となり、大きな動機になります。

■経済的なメリットがある

ブルーフラッグは環境認証であり、それだけで観光客が来るというものではありません。しかし、地元で前向きに地域の魅力を発信し続ける事業者にとっては、大いに活用できる資源になるでしょう。また海外の事例では、国際認証があることで、行政が関連する予算を付けやすくなるという分析もされています。

■他のブルーフラッグビーチと連携できる

FEE本部で開催されるブルーフラッグ国際審査委員会では、毎回世界中のブルーフラッグビーチのノウハウが発表され、多くのアイデアや事例が共有されます。また、国内でのブルーフラッグビーチどうしの交流も期待されます。例えば高浜町では湘南海岸の皆さんとの交流を通じ、ビーチクリーンの手法やルールの整備について情報交換しています。
【画像提供】FEE Japan